列車番号:1842D 乗車車両:キハ40-2077
徳山 14:52 → 16:10 岩国
撮影年月:1999年11月初旬 収録合計:約1時間20分
山陽本線の岩国と徳山を結ぶ岩徳(がんとく)線は柳井廻りよりも距離が短いため、戦前は山陽本線の一部として特急、急行列車が走った由緒ある路線です。今では忘れ去られたようにひっそりとして、短編成の気動車のみが走るローカル線ですが、10数両編成の列車が停車できる長いホームや広い構内など沿線の至る所に当時の面影が見られるたいへん興味深い路線です。かつて、本線として重量級の列車が走行したことから路線規格も良く、途中の欽明路トンネル内では時速100キロ近いスピードで走るシーンを収録していますが、その欽明路トンネル入り口の上部には蒸気機関車が活躍した時代のトンネルカーテン巻き上げ装置の跡が見られるのもなつかしい気がします。西日を背に車両の影を落として走る晩秋のショートトリップをお楽しみください。