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TH100 雪の深名線
1995年9月に廃止された日本一の赤字ローカル線、JR北海道「深名線」を行く雪の前面展望。深川を定刻に発車したキハ単行の5725Dは、走行中に2台あるエンジンの一つが作動していないことが判明。次の円山で10数分停車して乗務員が車両の下にもぐり再始動を試みますが、エンジンは作動せず、列車無線による指令からの指示は『運転を続行せよ』。しかし、片エンジンでは思うように速度が上がらず、行く手を雪に阻まれ、峠に差しかかると今にも停止するかのようなノロノロ運転。雪の峠道の難行ぶり画面を通して見ている側に伝わって来ます。途中駅では雪の吹きだまりに列車が発進できなくなり、数十メートルバックして加速をつけて発進するなど、幌加内までに38分の遅れ。朱鞠内にはとっぷりと日の暮れた16:52に到着いたしました。
朱鞠内では名寄からの5734Dを急遽折り返し運用で5735Dにあて、片エンジンのキハ53は深川へ戻ることになりましたので、朱鞠内ー名寄間はキハ54に乗車。先程までとは打って変わっての高速運転で、幻想的な吹雪の夜の前面展望。人家の全くない闇の中を吹雪が舞い、たぬきやキツネなどの足跡が線路上を点々と続いているのがお分かりいただけると思います。撮影は1995年1月初旬。運転士さんが「今年はいつもの半分だよ」という雪の量も、都会に住む人には驚くばかりの、深名線『最後の冬』を記録した作品です。
前編:深 川ー幌加内 5725D
後編:幌加内ー朱鞠内 5725D/朱鞠内ー名寄 5735D
収録約3時間40分 2巻組作品
商品コード : TH100R |
価格 : 2,750円(税込) |
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